
もくじ
- チアリーダーってチアダンスとは違う?
- 映画「チアダン」とドラマ「チアダン」から見るチアダンス
- 魅力の詰まったチアの世界
- かわいいだけじゃない!チアダンス衣装の持つ意味!
- 習い事としてのチアダンスとは?
- まとめ
チアリーダーってチアダンスとは違う?
チアダンスとチアリーダーは何がちがうのでしょうか?チアダンスは「競技名」のことで、チアリーダーはチアダンスをしてい「競技者」のことを言います。
チアリーダーってどんな人?

チアダンスをする人たちのことをチアリーダーといいます。
私達が良く目にする高校野球のスタンドで応援を盛り上げるなどのように、競技としてのチアダンスでなくてもチアリーダーといいます。選手、スタンドを一体化させて勝利に導く後押しをします。
チアダンスとは?

チアダンスという競技はチアリーダーとは違ってピラミッドを作ったりはせず地上でポンポンを使用しながらフォーメーションやラインダンス、ターンテクニックなどを追及していく競技です。
チアダンスのルール
「チアダンス」と一言で言ってもその中でも色々な部門に分かれています。ポンポンを使って視覚効果やチアダンスの基本であるアームモーション(手の動き)が重視されるPOM部門、2分30秒の制限時間の中でJAZZやHIPHOPなど決められた秒数を盛り込むチアダンス部門などがあります。
チアリーダー達は出場する大会の部門によってテクニックだけではなく、JAZZやHIPHOPなどのダンスの動きも習得していかなくてはいけません。
チアダンスの発祥と歴史
CHEERは元々1860年代にイギリスからアメリカに伝わり、アメリカンフットボールの試合を盛り上げるために作られた応援チームでした。当初は女性チームではなく、男性のみのチームからスタートしたのがチアリーダーの始まりです。その後女性の参加が認められて女性のチームが増えていきます。その後チアリーダーから派生したスポーツがチアダンスです。チアダンスという言葉は日本ではポピュラーですが、アメリカではポンダンスと呼ばれています。少しづつ変化を遂げてきたチアダンスですが、今も昔もチアリーダーは女性のロールモデルであるべきという想いは変わらず、チアスピリットと呼ばれる自分が目指す「理想のチアリーダー像」を日々追及しているのです。内面の充実、追及こそがチアリーダー達を輝かせているのかもしれません。
映画「チアダン」とドラマ「チアダン」から見るチアダンス
「チアダン」のスタートは映画から!
チアダンは元々2017年に公開された映画からスタートしています。主演は広瀬すず。顧問には女性には人気絶大な天海祐希人気俳優の真剣佑と注目の若手と実力派女優の共演が話題になりました。この映画は2009年に福井県の高校チアリーダー部「JETS」が本場アメリカで優勝した実話をベースに作られた映画です。
好きな男子生徒を応援したい!!という軽い気持ちで入部した主人公ですが、待ち受けていたのは全米優勝!という無謀とも思える目標に燃える厳しい顧問と恋愛禁止!おでこ出し絶対!!という厳しいルール。ごく普通の女子高生が壁にぶつかり、自分と向き合い、仲間と泣いて、笑いながら「チア」の魅力を知り、目標を達成するために走り続ける青春映画です。
映画から更にパワーアップした、ドラマ「チアダン」
2018年夏のドラマとして放送された「チアダン」。主演は土屋太鳳。顧問役にはオダギリジョー。映画の時同様に若手注目女優達がチアリーダー役を熱演しています。このドラマは映画の続編として登場しているので、映画の世界観を引き継いだオリジナルのドラマです。JETSの演技を幼少の時に見てからチアダンスに憧れていた主人公が成長するにつれて「自分には無理」と思うようになり、JETSの隣町の高校に入学し、チアダンスへの未練はあるものの何も実行できず、一歩踏み出すことも出来ずにいたのが東京からの転校生に「一緒にチアダンスしよ!打倒JET!!」と言われたことで、ずっと踏み出せなかった一歩を踏み出しチアダンスを通じて目標へ向かっていく青春ドラマです。
どちらの「チアダン」も出来ない、無謀だと言われるような目標に向かってチアダンスと仲間と一緒に走り抜けるお話です。「チアダン」の魅力は出演するチアリーダー役の女優さん達が少ない期間でもしっかりチアダンスを練習しているという技術面です。特にドラマ「チアダン」は放送半年前から日本チアダンス協会の指導の下本格的にレッスンを共演者達が行っている様子などが公式インスタグラムなどに投稿されて話題になっています。ユニフォーム姿やおでこ出しにお団子頭などチアリーダー達の普段の定番がドラマでも映画でも存分に見れることから見ているチアリーダー達に多くの共感を得ています。
ストーリーがある程度想定できていても、それを超える感動を味わえると思います!
魅力の詰まったチアの世界
最後まで全力で笑顔の演技
チアリーダー達はいつも笑顔で演技をしていますが、特別に笑顔の練習をしているわけではありません。練習中に辛いトレーニングをしている時など「みんな笑顔!!」と声を掛け合うことはチアリーダー達にとっては普通の日常でなぜ辛いことを笑顔でするのかというと「笑顔でない人に応援されても、応援にならない」とわかっているからです。野球応援などスポーツ応援の時チームが劣勢の時にスタンドや選手が「もうダメかもしれない」と諦めかけているところをチアリーダー達がスタンドの空気を変え、選手の背中を押すことができます。試合が終わるその瞬間まで諦めない。それがチアリーダーです。
一方で自分達が主役となる「競技」としてのチアダンスでは、その瞬間を迎えるまでに努力してきた日々、辛かったことも、仲間と過ごしてきた時間も全てがこの瞬間のためだったという想いを胸に2分30秒演技します。チアリーダー達の笑顔はその本番だけで作られているわけではないからこそ人を惹きつけ、魅了するのです。
全員でひとつになって作り上げる
チアダンスの最大の魅力は2分30秒の中で「一糸乱れないシンクロ性」です。特に全員が腕を組んでキックをあげるラインダンスや、回るタイミングだけでなく息をつく瞬間まで揃える回転技のフェッテターン、ポンポンの動きが止まる瞬間まで揃えるポンダンスなど、誰か一人かけても演技が完成しないというのがチアダンス最大の魅力です。個人のスキル、個人の練習量だけではチアダンスは完成することができません。
そのため、大会演技など練習する際にフォーメーション(立ち位置)が左右対称であること、幅の感覚などを何度も何度も合わせ、身体でフォーメーション感覚を覚えていきます。本番はステージに縦線、横線の十字しか印がないので、「これだけ練習したのだから大丈夫!」と自分の感覚だけを信じてフロアに立ちます。与えられたフォーメーション、与えられたテクニックを責任もって本番演技する。メンバー同士の信頼が本番では最高の輝きになるとチアリーダー達は知っています。
かわいいだけじゃない!チアダンス衣装の持つ意味!
チアダンスの衣装ってどう決めてるの?
チアリーダーのユニフォームといえば思い浮かぶのはミニスカート。高校野球の応援では胸に学校名が入ったチアユニフォーム姿のチアリーダー達を良く見かけます。このスカートスタイルはチアリーダー部門やPOM部門(ポンポンを演技のメインで使用している部門)では定番となっています。また学校の運動部応援の時にはこのチアユニフォームを着用しているチームがほとんどです。
最近ではチアダンス、チアリーダーのチームも様々な形のユニフォームがあります。以前とは違ってチアダンでも出てきますが、身体にピタッとフィットするタイプのユニフォームが最近では主流になってきたり、背中やお腹を☆型にくり抜くなどのデザイン性も多様化しています。ただ、チアダンスの競技規定として「年齢に相応しく、健康的であること」というのが大前提です。ここでいう健康的というのは、どの世代が見ていても年相応で可愛らしく、自分達をしっかり表現できているということです。セパレートに見える衣装も実際は肌色の生地だったりと各チームが工夫をしています。そのため小学生や幼稚園生などの小さいチアダンスチームの中には動きやすく、スタイルが良く見える短パンやロングパンツスタイルなど様々な衣装を大会会場では見ることができます。
チアリーダーはへそ出しOKなの??
競技のチアはほとんどおへそを隠しますが、応援活動のチアではおへそを出した衣装が主流となっています。特におへそ出しが多いのが、アメリカンフットボールのチアリーダー達です。アメリカンフットボールは選手、チアリーダー、スタンドが三位一体で行われるスポーツなので、本場アメリカのNFLでは毎年専属チアリーダーに合格するためたくさんのチアリーダー達がオーディションに向けて魅せる身体作りをします。
最近では日本のプロ野球チームやサッカーチーム、バスケットチームにも専属チアリーダー達が活躍をしていますが、チアリーダーらしい健康美でスタンドに華を添え、勝利のために応援しています。ただ細ければいいわけではなく、ユニフォームを健康的に着こなしてこそチアリーダーなのです。
習い事としてのチアダンスとは?
チアダンスは人気急上昇中!
今の日本ではマイナースポーツながら10年前の日本に比べて「チアダンス」というスポーツが認識されつつあり、カルチャー教室やクラブチームなど増えてきました。習い事の1つとしても需要が多く、チアダンスをやりたいという女の子が急増しています。チアダンスは人を勇気づける、元気にするというポジティブなイメージがあることから習わせたいと思う保護者が増えた要因なのかもしれません。
チアを通して色々なことが学べる!
チアダンスは集団演技なので、自分1人が練習して上手になればいいというものではないので、一緒に踊るメンバーを信頼すること、チームのため、自分のため、応援してくれる家族のために演技する。そのために練習をするという想いが自然と練習を通じて、舞台を通じて身につきます。柔軟や基礎のバレエレッスンやリズム感など多くの要素が必要とされるので、小さいうちから習うのがおすすめです。
私自身指導現場に実際出ていると、自分の想っていることを言葉で表現することが苦手な子と元気いっぱいな子が半々で存在しているチームが多いように思います。チアダンスは息まで揃える競技なので、自分の想いや気持ちを相手に伝える努力をしていかなくてはいけません。それでも、私は現場で「理想のチアリーダーはどのような女性ですか?」と問い、声に出して答えるのを待ちます。普段踏み出せない一歩を衣装やポンポンを持つことで踏み出すことができるのがチアダンスです。
チアを通して見つけていける「チアスピリット」
チアダンスには「チアスピリット」と呼ばれるチアの精神があります。ダンスが出来て、ポンポンを両手に持てば「チアリーダー」ということではありません。
「チアリーダー」として自分に向き合うことで見えてくるもので、チアリーダー達は日々練習の中でこの「チアスピリット」とは何かをひとりひとり考え、立ち振る舞います。小さいうちから自分はどんなチアリーダーになりたいのか。どんな演技をしたいと思っているのかなど考え、言葉にできるようになっているチアリーダーが「チアダンス」の魅力の1つです。
まとめ
ルールや歴史など知られていない事も多いチアダンスの世界ですが、チアリーダー達の笑顔の中にはチアダンスの魅力がたくさん溢れています。
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