
もくじ
- スポーツ×ゲームの世界はここまで進んでる
- 日本のeスポーツの歴史
- 日本のプロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」
- eスポーツの未来はどうなっていくの?
- “スポーツ”としてのゲームに今後も注目必至!
スポーツ×ゲームの世界はここまで進んでる
きっとあなたもどこかで聞いたことがあるはず。最新技術を駆使したスポーツ×ゲームの事例をご紹介します。
プロのアスリートとVRで対決!?

「バーチャル・リアリティ(Virtuial Rearity)」、略してVR。最近よく聞く最新テクノロジーです。VRというと動画やゲームで使われるイメージですが、渋谷にある「DAZN for docomo SPORTS LOUNGE」では、VRを使ってボクシングや野球のプロ選手と対決できるコーナーがあります。動画を見るだけではなく、VRの中で、実際に憧れの選手と戦う体験が出来るなんて、すごい事ですね。これは、ゲームコンテンツで使われている技術がスポーツ界に転用されている良い例と言えます。
”ARテクノスポーツ”でかめはめ波が撃てる「HADO」とは
AR(拡張現実)やウェアラブルデバイスを使ったコンテンツも、盛り上がりを見せています。株式会社meleap(メリープ)が開発した「HADO(ハドー)」は、プレイヤーがHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を頭からかぶり、実際に体を動かして「かめはめ波」を撃ったり、数人で対決プレイを楽しめたり出来ます。これは先ほどのVRコンテンツとは違う、いわゆる「eスポーツ」の領域です。サッカーや野球のような従来のスポーツをデジタルコンテンツで楽しむのではなく、デジタルコンテンツ自体がスポーツとして認知されてきているのです。
ゲームそのものをスポーツとして捉える、eスポーツ
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(Electronic sports)」を省略した呼び方です。プレイヤーの行動をデジタル化してコンピューター上で競技するスポーツで、複数のプレイヤーによる対戦も出来ます。日本の「鉄拳」や「モンスト」などもeスポーツとして大会が開催されています。実際にeスポーツをやってみたい人、eスポーツの大会や賞金についてもっと詳しく知りたい人は、下記の記事を読んでみて下さい。
e-sports(eスポーツ)ってなに?と言っていた女子が4年後1億円プレイヤーになるかも?!
https://spoit.me/posts/what_is_esports
「結局ゲームでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、工業社会の発展で、ただの移動手段だった車がスポーツとしてのモーターカーになったように、情報社会の発展が、ただのゲームをeスポーツに昇華させようとしているのです。
日本のeスポーツの歴史
世界で大きなうねりを見せているeスポーツ。しかしゲーム大国であるにも関わらず、日本は「eスポーツ後進国」と言われています。じゃあこれからも日本でeスポーツは流行らないの?そんな事は決してありません。むしろ、あなたが思っているよりもずっと、日本のeスポーツ事情は進んでいるかもしれませんよ。まずは、日本でのeスポーツの歴史を振り返ってみましょう。
1985年「全国キャラバンファミコン大会」
なんと、日本で最初のeスポーツ大会は1985年に開催されています!ですが、これはあくまでもゲームの大会であり、参加者も子供ばかりでした。使用ソフトは「スターフォース」、主催者であるTDK株式会社と共に、小学館コロコロコミックや株式会社ハドソンの力を得て実現しました。
2003年「闘劇」が始動
1990年から格ゲーブームが巻き起こった日本。そんな中、エンターブレイン主催で格闘ゲームに特化したeスポーツ大会「闘劇」が開催されました。第一回は「スーパーストリートファイターII X」など7種目。闘劇はその後10年にわたり開催されました。
2007年 日本eスポーツ協会準備委員会(JeSPA)の設立
日本におけるeスポーツの国内普及と世界レベルの向上を目指し、協会が発足。この年の12月にはeスポーツ日韓戦が開催されています。その後も、多くのeスポーツの振興組織が発足され、活発に大会が開催されました。
2018年 日本プロeスポーツ連盟(JeSU)発足
「日本eスポーツ協会」「e-sports促進機構」「日本eスポーツ連盟」が合併し、「日本eスポーツ連合(JeSU)」が設立されました。ニコニコ闘会議2018で発表されたニュースを見て、「世界のeスポーツの流れに乗っかって、日本でも協会が出来たんだ」と思っていた方は居ませんか?実は組織自体は10年以上前から日本にもあったんですよ。
この連合発足に伴うライセンス発行や、プロゲーマーの定義について賛否両論なのは事実ですが、日本がeスポーツ振興に本気である事も事実。これからもJeSUの活動に注目です。
日本のプロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」
日本でのeスポーツの歴史を、大会や組織という切り口で紹介しました。次は国内外で活躍する選手チームをご紹介します。
「DetonatioN Gaming」って何者?
http://team-detonation.net/team#focusme
日本のeスポーツプロ集団といえばこのチーム。世界的なeスポーツタイトル「legend of league(lol)」から「大乱闘スマッシュブラザーズ」まで、多彩なタイトルのチームを擁しています。以前、「マツコ会議」でもその様子が放送されました。
活動内容は?どんな選手が居るの?
2012年発足、現在30~40名程度の選手が所属しています。彼らはフルタイム・給与制でeスポーツに従事しており、ただの遊びではなく、契約を結んだ“選手”として活動しています。
2016年から所属している板橋ザンギエフ選手は、「ストリートファイター」シリーズで有名なプレイヤーで、契約後も様々な大会の第一線で活躍中です。
eスポーツならではの選手の活動
契約選手はサイト内で、自身のプレイ動画を配信しており、Youtuberのような側面も見せています。また、契約選手とリアルタイムで勝負し、勝利するとwebmoneyが賞金としてもらえる企画まで。従来のスポーツ選手だと考えられない、デジタル領域のeスポーツだからこその選手の在り方でしょう。
画面越しにプロと直接戦えるという事は、その技に触れ腕を磨く若い選手が沢山生まれるという事です。JeSUによる整備も整えば、日本のeスポーツは今より爆発的に広がる可能性すら秘めています。
eスポーツの未来はどうなっていくの?
日本でも昔からeスポーツが行われてきた事、今後更に発展する事間違いなしだとお分かりいただけたと思います。では、ここで世界に目を向けて、eスポーツの未来はどうなっていくのか考えてみましょう。3つの事例をご紹介します。

事例1:オリンピック種目になる!?
eスポーツがオリンピック種目となる可能性があります。
まだ正式認定ではありませんが、既に「アジアンオリンピック」では
・FIFA2017
・Dota 2
・StarCraft
・Hearthstone
・THE KING OF FIGHTERS 14
の5タイトルがメダル種目として認定されました。
事例2:eスポーツ公認ゲームがどんどん増える!?
eスポーツ認定タイトルも、続々と増えていくでしょう。今注目を浴びているタイトルとして「PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)」などがあります。タイトルの幅が増えれば、eスポーツの市場も拡大は必須です。
事例3:リアルのスポーツとeスポーツの試合が実現する!?
2018年4月、全米プロサッカーチーム「NYレッド・ブルズ」が「FIFA’18」のプロゲーマー、Michael LaBelle選手と選手契約を結びました。
http://realsound.jp/tech/2018/04/post-184421.html
また、プロレーサーのグラハム・レイホール選手とプロゲーマーのピーター・ジャーキンス選手が、最先端技術のスクリーンを使用し同車種で“対決”した事も話題を呼びました。日本でも朝の情報番組「スッキリ!」で取り上げられたほどです。
https://adgang.jp/2018/02/157346.html
こういったリアルとゲームの垣根を超えた動きが更に活発になれば、eスポーツは更にスポーツとして認知されるはずです。
“スポーツ”としてのゲームに今後も注目必至!

毎年ロサンゼルスで行われる「E3」というゲームの見本市があります。今年の出展が決まっているラインナップを見ると、「Call of Duty: Black Ops 4」などeスポーツタイトルもあります。日々進化していくeスポーツ市場。日本でも間違いなく、その流れに乗って市場が拡大していくでしょう。そのうち、オリンピックで我らが「スマブラ」や「マリカ」が公式種目になる日が来るかも…?その時波に乗り遅れないよう、今からeスポーツの情報をしっかりチェックしておくと良いかもしれませんね。
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