カバディをカバディと何度も言うだけのスポーツだと思っていませんか。そのような初心者、特に女子にこそ、知ってもらいたいカバディの魅力を伝えるために、歴史やルール、カバディを体験する時のファッションまで紹介していきます。

もくじ

  • カバディを始める前に知っておきたいルールや歴史
  • カバディに魅せられた3人の芸能人
  • 知る人ぞ知るカバディの魅力と見どころ
  • カバディをすることが健康にもつながる
  • カバディを実際に体験できる施設や場所
  • カバディをするのに必要なのはやる気だけ

カバディを始める前に知っておきたいルールや歴史

カバディのルールや歴史についてご紹介します。

カバディの競技人口は増えてきている

カバディとは1チーム7人組の、攻撃1人対守備7人で攻守を交代しながら、決められた広さのコートの中で行う、鬼ごっことドッジボールを合わせたようなスポーツです。
日本の競技人口は、まだ400人程度ですが、アジア大会で正式種目になるなど、アジア各国だけではなく、イタリアやドイツなど欧米諸国でも競技人口は増えてきており、全世界で1000万人近くいるといわれています。

カバディは「カバディ」を連呼しながら行うルールがある

攻撃側は1人で敵陣のコートに入り、「カバディ」を言い続けながら、守備側の選手にタッチしようとします。守備側はタッチされると、攻撃側が自陣に戻れないように、捕まえようとします。
攻撃側は守備にタッチしてから、タックルされて倒れても指1本でも自陣に戻ることができれば、タッチした人数分の点がもらえます。守備側は、攻撃側にタッチされても自陣に戻る前に捕まえると、1点がもらえます。最終的に前半後半に獲得した、点数の合計で競います。

カバディは狩猟が元になってできた歴史あり

カバディは、アジアで中国の次に人口が多いインドで発祥したスポーツです。インドでは、武器を使わずに数人で声をかけながら獣を囲む狩猟が行われていた歴史があります。この素手で戦う技術や、獣の襲撃から集団で身を守る方法が元になって、カバディができたと言われています。
バングラデシュやスリランカ、ネパールでも昔から行われていたスポーツで、名前も国によってバラバラでしたが、「アジア・カバディ連盟」が設立されたことで、「カバディ」に統一されました。

カバディに魅せられた3人の芸能人

カバディの経験がある芸能人をご紹介します。

有名俳優の浅利陽介さんはカバディ経験者

キッズウォーやコードブルー、相棒など、有名な映画やドラマによく出演している、俳優の浅利陽介さんはカバディ経験者です。大学時代に、カバディ部に入っていたそうです。
公式プロフィールに書いてある特技にも、野球と乗馬に加えてカバディが入っています。メレンゲの気持ちというトークバラエティ番組で、カバディのことを「決められたコートの中で鬼ごっこをするゲーム」だと説明していました。

同じく俳優の山田孝之さんはカバディ好き

電車男やクローズZERO、闇金ウシジマくんなどに出演している俳優の山田孝之さんは、カバディ好きとして知られています。櫻井・有吉THE夜会という番組で、カバディについて熱く語っていました。
全日本カバディ選手権大会の観戦にもよく行っているそうで、山田さんの公式のFaceBookで「やはり興奮するスポーツだった」と投稿していました。俳優の浅利陽介さんと一緒に、観戦しにきていた写真もありました。

グラビアアイドルの倉持由佳さんはカバディ部の映画に出演

グラビアアイドルの倉持由佳さんは「カバディ!カバディ!」という映画に出演し、主人公の薫子を演じました。薫子は就活で1社も内定がとれずあせっている時、カバディ部に誘われ、全国大会出場のハクをつけるため入部します。
そして、練習していく中でカバディの面白さに気付いていくというストーリーで、映画の中にはカバディの練習シーンがよく出てきます。カバディの練習はなかなかハードなので、撮影で擦り傷や打ち身がたくさんできたそうです。

知る人ぞ知るカバディの魅力と見どころ

カバディの魅力と見どころをご紹介します。

男女で少しルールが違う

カバディの魅力と見どころの一つは、男女で少しルールに違いがあるところです。攻撃側と守備側の役割や、点数をもらえる基準など、基本的なルールは同じですが、コートの広さや時間制限などが男女で異なります。
男子は縦13×横10メートルのコートで、前半後半20分ずつ行うのに対して、女子は縦11×横8メートルのコートで、前半後半15分ずつ行います。また、公式試合では体重制限があり、男子は85kg以下で女子は制限なしとなっています。
男女の体力や体格の違いに配慮して、このようなルールが作られているのでしょう。

カバディは個人競技でもあり団体競技でもある

カバディの2つ目の魅力と見どころは、個人競技でもあり、団体競技でもあることです。自分が攻撃側の場合は、複数を相手にして、いかにうまく立ち回って点数を稼ぐことができるかという、個人競技になります。
自分が守備側の時は、味方と協力しながら、攻撃側に点数を稼がせないように動く、団体競技になります。他のスポーツで、このように1試合で個人競技も団体競技も味わえるものはありません。攻撃側と守備側で、点数を獲得するためにするべきことが全く異なるので、1試合で2倍楽しめます。

カバディはチェスのような頭脳戦でもある

カバディの3つ目の魅力と見どころは、色々と考える必要のあるスポーツであることです。カバディは戦略を立てることが、非常に重要なスポーツです。攻撃側は、守備側の少しでも多くの人にタッチすれば点数が稼げますが、深追いしてしまい他の守備側に囲まれると、自陣まで帰れなくなり、1点を失ってしまいます。
また守備側は、攻撃側が自陣まで戻りにくいように、コートの端ぎりぎりまで逃げながら、味方と連携して攻撃側を囲んで捕まえることで、1点を得ることができます。攻撃側と守備側の動きによって状況は変化し続け、その時に合ったベストな対応を考えなければならないので、一瞬も気を抜くことができません。

カバディをすることが健康にもつながる

カバディの健康効果をご紹介します。

カバディによって肺活量アップ

攻撃側をする間は、息継ぎすることなく「カバディ」という言葉を繰り返し言い続けなければなりません。そのため、攻撃側は息継ぎできない状態で動きまわる必要があるので、肺活量が鍛えられます。
肺活量とは精一杯空気を吸い込んだ時に、吐き出すことのできる空気の量のことです。肺活量を鍛えることで、肺が丈夫になったり、年をとってからも食べ物を飲み込む力が衰えにくくなったりと、健康によい影響がありますよ。

カバディが反射神経を鍛える

カバディをすると、反射神経も鍛えられます。反射神経とは、外部からの刺激に対してとっさに判断し、行動に移すことのできる能力のことです。カバディは攻撃側だと、守備側の一人にタッチしたら、すぐに他の守備側から捕まえられる危険性があるため、そのタイミングを見極めて自陣に戻ります。
守備側は攻撃側にタッチされたら自陣まで逃げられないようにすぐに捕まえようとします。これらを行うことで反射神経を鍛えると、日常生活でケガを回避できる可能性が高くなります。

カバディは仲間づくりに最適

カバディは、仲間づくりにも役立ちます。攻撃側の時は、自分が出てない時も応援するし、守備側の時は全員で一致団結して攻撃側を倒そうとするので、同じチームの人と仲良くなりやすいです。
また、サッカーや野球は子どもの時からやっている人が多いので、大人になってから始めるのにはハードルが高いですが、カバディは経験者が少なくみんな同じラインからスタートできるので、初心者でも始めやすいです。仲間ができると、健康にもよい影響があります。

カバディを実際に体験できる施設や場所

カバディを体験できる施設や場所をご紹介します。

瀧野川女子学園中学高等学校の体育館

住所:東京都北区上中里1丁目27−7
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JR京浜東北線「上中里駅」から徒歩2分、東京メトロ南北線「西ヶ原駅」から徒歩8分、JR山手線「駒込駅」から徒歩12分、JR高崎線・宇都宮線「尾久駅」から徒歩12分と、アクセスしやすい場所にあります。閑静な住宅街の丘の上にある校舎なので、木や花など、のどかな風景を見ることができます。

東京都立川市の国立昭和記念公園

住所:東京都立川市緑町3173
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JR青梅線「西立川駅」から徒歩2分、JR中央線「立川駅」から徒歩10分、多摩都市モノレール「立川北駅」から徒歩8分程度で、アクセスできます。ここでは、東京都民が楽しく体を動かすきっかけづくりになることを目的とした、スポーツ体験イベントが毎年秋に行われています。イベントでは、カバディだけでなく、ボルダリングやトランポリン、スカットボールなど、様々な29種類のスポーツを体験できます。

大阪なら都島スポーツセンター

住所:大阪府大阪市都島区中野町5丁目15−21
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地下鉄谷町線「都島駅」2番出口から西へ300m、徒歩5分程度でアクセスできます。都島子ども・子育てプラザや大阪市こころの健康センターなどがある「都島センタービル」の3階にあります。駐車場は、近隣の総合医療センター地下駐車場で、料金は30分ごと200円、最大2400円です。駐輪場は広く充実しています。

カバディをするのに必要なのはやる気だけ

カバディは、インド発祥の1チーム7人で攻守を交代しながら行う、鬼ごっこのようなスポーツで、カバディをするために、特別に必要な道具はありません。服装も半袖シャツと短パンとシューズがあれば、始められます。
カバディ好きの芸能人もいます。カバディは個人競技と団体競技両方の特性を持ち、頭を使って戦略を立てることが重要で、女子でも楽しめる魅力のあるスポーツです。
カバディをすると肺活量が増えたり、反射神経が鍛えられたり、仲間ができたりと、健康にもよい影響があります。東京や大阪には、気軽にカバディを体験できる場所があるので、興味のある人は積極的に参加してみましょう。

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