けん玉は日本の古典的な遊びです。そんなけん玉が世界的ブームになっているのをご存じでしょうか。この記事では、初心者女子のあなたが知りたいけん玉のルールや魅力、歴史や習い事としてのメリット、およびファッションなどについて詳しく紹介します。

もくじ

  • けん玉がスポーツに?その歴史とルールは?
  • けん玉を趣味にしている芸能人は多い!
  • けん玉には魅力や見どころがいっぱい!
  • けん玉を子どもに習い事させるメリット3選
  • けん玉が体験できる教室の場所をご紹介!
  • 子どもにけん玉を習わせよう!

けん玉がスポーツに?その歴史とルールは?

けん玉の歴史やルールをご紹介します。

誰もが気軽に始められるけん玉!

けん玉は日本人ならだれもが知っているおもちゃで、十字型をしたけん(剣)と穴が開いた丸い玉が1本の糸でつながったシンプルな構造を持ち、けんの先端にはけん先が、けんの左右には大小の皿がついています。
玉をけん先や皿に乗せるだけの単純な玩具なのですが、高度な技(トリック)を競い合うスポーツとして注目が集まっているのです。

けん玉ワールドカップが熱い!そのルールは

けん玉の大会は世界各地で開催されていますが、日本では毎年ワールドカップが開かれています。ワールドカップのルールは、持ち時間の3分間内に最大6つのトリックを入れた試技を2回行うというもの。1回目と2回目の試技では別のトリックにチャレンジしなくてはなりません。
大会前にトリックの種類や配点のリストが公表されるので自分でトリックを選んで組み立てます。配点の高いトリックを多く成功させると高得点が得られる仕組みです。

けん玉の歴史は奥深い!日本発祥ではない?

けん玉を日本発祥のものだと思っている人も多いのではないでしょうか。ところが、けん玉に似た遊びは世界中に存在します。アメリカの先住民族インディアンやエスキモー、アイヌ民族にも同じような遊びの記録が残っています。
日本に紹介されたのは江戸時代といわれ、明治時代ころに子どもの遊びとして普及していきました。けん玉は日本人のみならず人類が長く親しんできた歴史ある玩具といえるでしょう。そんな古典的な遊びがスタイリッシュなスポーツに変わりつつあります。

けん玉を趣味にしている芸能人は多い!

けん玉が趣味の芸能人をご紹介します。

箕輪はるかは初代けん玉王者だった!

人気お笑いコンビ・ハリセンボンの箕輪はるかさんがけん玉を趣味にしていることは有名です。「宇宙遊泳」という大技を成功させた動画を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「宇宙遊泳」とは、けん玉を1回転させてから玉に持ちかえて、「飛行機」のように玉に刺すという高難易度のトリックです。2012年に放映されたフジテレビの番組・芸能界特技王決定戦TEPPENのけん玉部門において、箕輪はるかさんは初代王者に輝きました。

三山ひろしはけん玉4段のけん玉大使!

2017年と2018年のNHK紅白歌合戦で、歌いながらけん玉のギネス記録に挑戦したのが演歌歌手の三山ひろしさんです。曲が終わるまでのあいだに123人がけん玉の基本技である「大皿」をつなぎ、最後に三山さんが成功させて124人連続のギネス記録を目指すという企画でした。
そんな三山さんは、けん玉4段の実力者。公益社団法人・日本けん玉協会のけん玉大使も務めます。2018年に行われた芸能界特技王決定戦TEPPENのけん玉部門で王者になりました。

数原龍友もけん玉実力者!

GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー・数原龍友さんもけん玉を特技としています。2013年と2014年の芸能界特技王決定戦TEPPENでは、けん玉部門の2代目および3代目王者になったほどの腕前です。
けん玉は気軽に楽しめる遊びですが、難易度の高い「宇宙遊泳」や「すべりどめ極意」、「うぐいす」などのハイレベルなトリックを決めるためには毎日の練習や集中力、判断力や運動能力が欠かせません。運動神経抜群の数原龍友さんならではの結果といえるでしょう。

けん玉には魅力や見どころがいっぱい!

けん玉の魅力や見どころをご紹介します。

お金をかけずに仲間とワイワイできる!

けん玉の見どころの1つとして、道具さえあればだれでも手軽に始められる点があります。道具そのものの値段も非常に手頃で、どんな遊び方をするのもそれぞれの自由です。特別な力や体力がいらないので、プレイする人の性別や年齢も問いません。施設や装備品などを準備する必要もないのです。けん玉が1つあれば初心者でもすぐに遊べるのは大きな魅力といえるでしょう。
また、たとえ自分でけん玉ができなくても、エンターテイメントとして楽しむことも可能です。華麗なトリックを見ながら仲間とおしゃべりするだけでおおいに盛り上がれるでしょう。

けん玉の魅力はスポーツと似ている!

複数のトリックをどんな順番で組み合わせるのかという点もけん玉の見どころの1つです。キレのある一連のプレイは見るものを魅了します。また、けん玉のおもしろさの1つにオリジナルのトリックを作り出すことがあるでしょう。けん玉の世界にはトレンドのトリックがあり、年々新しいトリックが開発されているのです。
だれも見たことのないような自分だけの新しいトリックを生み出せれば、みんなの注目を集めることもできるでしょう。けん玉の魅力はスポーツと似ています。大会で上位をねらうためにプレイヤーは日々練習を積み重ねたり、新しい技を生み出す研究を続けたりしているのです。

ダンスや音楽と融合する新しいけん玉!

けん玉を音楽やダンスと融合させようという動きが出てきています。特にけん玉エージェント「ず~まだんけ」が行うパフォーマンスは全世界から高い評価を得ています。太鼓や着物、日本舞踊などの和テイストとけん玉を合わせたパフォーマンスは魅力的で圧巻の一言。見どころ満載です。動画配信も行われているので、まだ見たことのない人はチェックしてみると良いでしょう。

一方、アメリカを中心にいわゆるストリート系けん玉の人気が高まっています。スケートボードやローラースケートを楽しむのと同じような感覚で、街でけん玉を楽しむ若者が増えているのです。

けん玉を子どもに習い事させるメリット3選

けん玉を子どもに習い事させるメリットをお伝えします。

小さい成功体験ができる!

子どもの自尊心を育てるうえで小さいうちに成功体験を積み重ねておくことは非常に重要です。現代の子どもたちは自尊心が低いといわれることが少なくありません。
「できた」「認められた」という成功体験は、子どもの自信になります。けん玉は手軽に「できた」という喜びを体験できる遊びなのです。けん玉が趣味になれば、自分の世界を持てるようにもなるでしょう。

問題解決能力や向上心が高まる!

挫折を経験したことのない子どもが大人になってからつまづくと、大きなダメージになってしまうこともまれではありません。子どものうちに小さな問題を解決して乗り越えていく力を育てていくことが大切です。
また、なにかをなしとげるためには向上心も必要です。その点、けん玉がうまくなりたいなら練習や努力が欠かせません。けん玉は子どもの問題解決能力や向上心を育むのにうってつけの遊びといえるでしょう。

仲間ができる!

けん玉をしていると、自然に仲間ができます。特別な会話を交わさなくても、同じ場でけん玉をしているだけで連帯感が生まれやすくなるからです。共通の趣味があれば、会話も弾むでしょう。
けん玉プレイヤーのファッションは基本的に自由ですが、ストリート系がメインです。ストリート系が好きな人なら、その小粋なファッションの世界観になじみやすいかもしれません。

けん玉が体験できる教室の場所をご紹介!

けん玉が体験できる場所をご紹介します。

【東京都】北小岩けん玉クラブ

活動場所・施設:江戸川区 北小岩コミュニティ会館
住所 東京都江戸川区北小岩6丁目35
詳細はこちら

公益社団法人・日本けん玉協会は各地でけん玉教室を運営しており、東京都の江戸川区には北小岩けん玉クラブがあります。毎月1回のペースで活動しており、講師はけん玉5段の腕前。参加料は300円で(2019年3月時点)、保護者は無料です。楽しくけん玉で遊ぶことを目的にして活動しているクラブなので参加資格に制限はありません。

【京都府】「洛けん」けん玉教室

活動場所・施設:左京西部いきいき市民活動センター
住所 〒606-8201 京都府京都市左京区田中玄京
詳細はこちら

京都大学けん玉クラブ「洛けん」の部員が指導にあたっているのが「洛けん」けん玉教室です。初段から4段までの段位認定が可能なのが大きな特徴といえるでしょう。活動ペースは月2回程度で、参加費は一般が300円、学生以下は200円。けん玉の無料貸出もあるので、手ぶらで体験できるのがメリットです。

【山形県】けん玉ひろばSKIPE

活動場所・施設:山形県長井市栄町3-5
詳細はこちら

山形県はけん玉が盛んで体験教室も複数あります。特にけん玉ひろばSPIKEは子ども向けだけでなく大人向けの教室を開いていることで有名です。「子供の部」は小学生以上が対象で、段位認定も可能です。活動は毎月第3水曜日に行われ、参加費は1人300円。家族で参加する場合は、家族全体で500円になります。

子どもにけん玉を習わせよう!

けん玉は日本で古くから親しまれてきた子ども向けの遊びですが、今世界中から注目され大きなブームになっています。芸能人のなかにもけん玉を趣味や特技にしている人が少なくありません。芸能界特技王決定戦TEPPENのけん玉部門を楽しみにしている人もいるでしょう。けん玉関係のスタイリッシュな動画も多数アップされています。
子どもがいるならけん玉を買い与えたり、習わせてみたりするのも良い方法です。なにかができるようになる喜びや楽しさは子どもの自尊心を育てます。全国各地のけん玉教室では段位の認定を受けることも可能です。まずは親子で最寄りのけん玉教室に参加してみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね!・フォローしよう
spoit の人気記事をお届けします。

ライター

User avatar spoit
spoit編集部
spoit編集部には元アスリートや各スポーツの有識者の方がメンバーに入っています。もっと多くの人に、もっとスポーツを身近に感じてもらえるように様々なスポーツを紹介していきます。
この記事が気に入ったら
いいね!・フォローしよう
spoit の人気記事をお届けします。
spoitでは、スポーツについて記事を書いていただけるライターを募集しています
Logo