
もくじ
- 最高のコンディションの作り方「身体と精神のコントロール」
- 本番でしか発揮されない力「試合筋」とは?
- ルーティンをやる理由は試合筋をコントロールするためだった
- 本番に弱い自分にさようなら!ポイントは副交感神経の働き。
- 効果的に副交感神経を働かせてリラックスしよう
- 最後に
最高のコンディションの作り方「身体と精神のコントロール」
スポーツにおいて最高のパフォーマンスを発揮するためには、最高のコンディションが必要になります。どれほど長い時間練習をしても、どれほどハードな練習をしても、本番の一瞬に力を最大限発揮できなければ、全ては無駄になってしまいます。勝負の世界は、実に残酷です。
健康を維持するためにも、もちろんスポーツは効果的です。さらに、子供の教育といった面でも、スポーツはとても重要な意味を持ちます。チームで一つ目標に向かって努力することの大切さ、メンタルの強化、身体の強化など数え始めればキリがありません。ですが、これらも心身の健康を維持できなければ、逆効果になってしまいます。
そこで、最高のコンディションの作り方を、スポーツ選手たちが行なっている「身体と精神のコントロール」から考えていきます。
本番でしか発揮されない力「試合筋」とは?

“試合筋”という言葉を聞いたことがありますか?体操などの競技において、練習以上の力が本番で発揮されることです。
リオデジャネイロ五輪体操団体金メダルメンバーの加藤凌平選手は、「大会の時だけに発揮される特別な力をコントロールすること。力が出過ぎないように、身体の状態を整えるようにしています。」と説明しています。
火事場の馬鹿力と言った方が馴染み深いかもしれません。
どのスポーツでも、本番より練習にかける時間の方が長くなります。長い練習の翌日も筋肉痛を感じないのに、試合の翌日は痛みを感じた経験はありませんか。これこそが、“試合筋”です。
「試合の時だけ唐突に発揮される力」は、一見、素晴らしいもののように感じます。しかし、自分でも予想できない力が発揮されることは、思わぬ怪我を引き起こすこともあるのです。
ルーティンをやる理由は試合筋をコントロールするためだった
では、“試合筋”をコントロールするとはどういうことか。それは「自律神経をコントロールする」ことです。選手自身が、自律神経である「交感神経と副交感神経」の知識を持つ。そして、身体と心の状態を把握することが、パフォーマンスの向上と怪我の予防に重要なのです。
「自律神経」とは、内臓や血管の動きを司り、自らの意志とは関係なしに働き続ける神経のことです。その自律神経の中には、交感神経と副交感神経があります。「交感神経」は活発・興奮、「副交感神経」はリラックスの役割を担うとされています。
周知の通り、興奮しながらも高い集中力を維持するとともに、適度なリラックスを保つことが、高いパフォーマンスを発揮する必須の条件となっています。有名選手が独特のルーティンを行うのは、そのためです。例えば、五郎丸歩選手のお願いポーズやボルト選手の頭を撫でる仕草、体操の内村選手の跳馬スタート前の手の動きなどが有名です。
スポーツに取り組む時、誰もが「がんばるぞ!」という気持ちになります。このことによって、自然と「交感神経」は活発な働きを示します。逆に言えば、「副交感神経」は閉じ込められた状態になります。この閉じ込められた副交感神経を解き放ってあげることで、「高い集中力と適度なリラックス」が両立できます。
本番に弱い自分にさようなら!ポイントは副交感神経の働き。

みなさんは美容院で洗髪をしてもらっている時に、その気持ちよさに、うとうとしてしまった経験はありませんか?
これこそが「副交感神経」が働き始めた証拠でもあるのです。「頭を指先で揉むように触る、頭が終わったら顔を指先でトントンと触れる」これだけで、副交感神経の働きは確実に上がっていきます。
また、「食事の後に眠くなる」という現象も副交感神経が活発に働いている結果です。つまり、「副交感神経の働きは、胃腸の働きと密接に関係する」ということになります。
しかし、スポーツ中に食事をすることも横になることもできません。
試合や大事なプレゼンの直前、お腹をさすっている人を見たことはありませんか?リラックスするために、自然と出てくる仕草です。
効果的に副交感神経を働かせてリラックスしよう
より効果的に胃腸を動かすには、右手は骨盤下の鼠蹊部(そけいぶ)近くを、左手はあばらの下横隔膜の下の部分をこちらも強めに押さえながら、上半身を回転させる。右回り左回り両方行うことで、胃腸が活発に動きます。
次は、下半身のリラックス。「ふくらはぎのポンプ効果」は色々な方面で言われます。血液を心臓に送り返すことで、健康が保つことができることです。健康の基礎であることが、アスリートのパフォーマンスに悪いわけがありません。
血流とともにリンパの流れも重要な要素になります。そこで、鼠蹊部を刺激して血液、リンパの流れを助けることが必要になります。さらに、前腿のストレッチを片足立ちで行うことで、股関節・膝・足首の可動域を広げてあげる運動をします。わざとバランスを崩してあげるとさらに効果が高まります。これで下半身のリラックス効果とパフォーマンスの準備が完了です。
最後に
これらのストレッチを練習前、試合前にやるだけで怪我の防止効果が絶大になります。そして、単にストレッチをするだけでなく、それをやる意義を知った上で実践することにより高い効果が得られます。
一人で行うのではなく、楽しみながらチームメイトとやってみるのも良いですね。自らの心身に向き合うとともに、互いに高め合うことが、パフォーマンスの向上への近道です。
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