現在、南米を中心に大流行中の新スポーツ「パデル」をご存知でしょうか。様々な新しいスポーツの普及の動きがある中、新スポーツの成功例として世界中で1000万人に愛されており、日本でも徐々に広がりを見せています。そんなパデルの魅力やルール、遊び方や施設を紹介していきます。

もくじ

  • 新感覚スポーツ「パデル」とは?
  • 「パデル」の歴史は1人の実業家の家のスペースが余っていたから
  • パデルの特徴と魅力はその特殊ルールにある
  • パデルのルールと遊び方
  • 初心者のためのパデルグッズ紹介
  • パデルが体験できるコートのある施設(関東編)
  • パデルの普及を担う、一般社団法人パデル協会

新感覚スポーツ「パデル」とは?

このパデルというスポーツを聞いたことがあるでしょうか。
スペイン発祥のラケット競技「パデル」。近年、南米で大ブームを巻き起こしており、パデルとはテニスとスカッシュを組み合わせたような、ダブルス限定の新感覚スポーツです。

ガラス張りのコートでやるテニスと屋外でやるスカッシュが融合し、既存のテニスよりも手軽に遊べるということで子供から大人まで親しまれています。

そんなパデルですが、ヨーロッパやアメリカよりも普及は遅れているものの、日本でも2016年に東京初の専用施設padel tokyo が生まれたり、パデルの大会が盛んに行われたりと20〜30代の若者を中心に人気を集めています。

「パデル」の歴史は1人の実業家の家のスペースが余っていたから

パデルというスポーツは1962年にメキシコ人実業家であるEnrique Corcuera 氏が家の空きスペースで遊べるスポーツを考え出したのが始まりであるといわれています。

Enrique Corcuera 氏の友人であるスペイン人のAlfonso de Hohenloheさんがメキシコ滞在中にパデルの虜になり、スポーツとして確立させたといわれています。その後、アルゼンチンに広めたことで今ではスペインやアルゼンチンでは国民的スポーツとして愛されるまでになっています。

2005年にはパデルの世界大会が開催され、ヨーロッパやアメリカを中心に爆発的に人気が広まり、世界中で1千万人ほどの競技人口を誇っています。すでにテニスの人気を上回っている程で、バルセロナのアルゼンチンサッカー代表リオネル・メッシや元アルゼンチン代表のシャビ・エルナンデスなども頻繁にプレーしています。

パデルの特徴と魅力はその特殊ルールにある

パデルがこんなにも世界で注目されている秘密はテニスやスカッシュをベースにした特殊なルールやコートそしてインスタ映えするようなオシャレなラケットにあります。

それでは南米を中心にヨーロッパで大人気のパデルの特徴と魅力に迫っていきます。

テニスとスカッシュのメリットを融合したコート

まず、パデルにはコートに大きな特徴があります。コートの大きさ自体はテニスコートの半分ほど。そのコートを強化ガラスと金網がグルっと囲むように仕切られているのが特徴です。普段は屋内にあるスカッシュコートが屋外にあるようなイメージです。

この強化ガラスの仕切りを使って行うのがパデル。
テニスとは異なり、地面に落とさなければバウンドして壁に当たったボールも打ち返すことでラリーを続けることができます。

テニスよりも小さいコートを走り回りながら、ラリーも長く続けられるということで迫力があるエキサイティングなスポーツであると言われています。また、壁を駆使して様々なショットを繰り出す知的な面もあるので、ハマってしまう人が続出しています。

スタイリッシュで扱いやすいラケット

パデルのもう一つの魅力は何と言ってもこのラケット。テニスのラケットよりも小さくスタイリッシュです。テニスラケットについているようなガット(網)はなく、木の板に穴がたくさん空いているのが特徴です。

従来のテニスラケットと比べて、女性や子供でも扱いやすく、芯に当たらないと飛ばないという事がありません。
そのため、力の差がゲームの実力に直接与える影響が少なく、老若男女問わず初心者でも楽しまれています。

ちなみに、パデルのラケットは大手メーカーのAdidasやBabolat、HeadやNikeなど、テニスでも親しまれている人気メーカーは既に対応しているので、自分の好きなメーカーを選ぶのも良いですし、見た目のかっこよさで選んでも良いでしょう。

パデルのルールと遊び方

パデルはテニスとルールがほとんど同じですが、より初心者でも楽しめやすく一部ルールが異なります。

2対2のダブルス限定

パデルに個人戦はなく、2体2のダブルスのみで行われます。ただ勝利を目指すだけではなく、コミュニケーションやコミュニティー作りなどの要素も念頭に置かれたスポーツであると言えます。

サーブは下から打つ

テニスの試合を見ているとサーブはボールを頭の上まで上げてから大きく振り下ろすシーンをよく見かけます。男子プロのテニスサーブは時速200kmを超えると言われていますが、初心者が最初に躓くのがこのサーブでしょう。
パデルは初心者でもすぐに楽しめるように上からのサーブは禁止しています。

周囲のガラスや網を利用できる

パデルは周囲のガラスや網の囲いを利用してプレーします。コートに入って1バウンドしたボールが壁に当たったとしても、ボールが地面に落ちる前までは打ち返す事が可能なのです。
また、壁に向かってボールを打ち、それが相手コートに入ったとしてもラリーを継続できます。

初心者のためのパデルグッズ紹介

初めてパデルをプレーする際に気になるのが何を揃えれば良いのか?という点かと思います。パデルのラケット、シューズ、ウェアなどはお洒落で可愛いものが多いので紹介していきます。

パデルラケット

まず必要なのがこのお洒落ラケットです!テニスよりも小ぶりで振りやすくなっているこのラケットはダイヤモンド型(パワータイプ)、丸型(コントロールタイプ)、しずく型(バランスタイプ)の3種類あります。
DropShot、adidas、Bullpadelなど様々なメーカーのパデルラケットがあるので、好みのものをゲットしましょう。
実際にショップへ行くと試打ができます。

パデルシューズ

パデルシューズはテニスシューズに比べて、デザイン性が高く、カラフルなものが多いのが特徴です。テニスシューズでももちろんプレーは可能ですが、日本国内のパデルコートは砂入り人工芝のコートが多いので人工芝・クレー用のテニスシューズを使うのが良いでしょう。

パデルウェア

パデルウェアは比較的露出度が高く、カラフルなウェアが主流です。
DropShotやBullpadelなどのメーカーものと国内企業のブランドのものがあり、機能的なゲームウェアと日常のプレーで使いやすいTシャツやトレーナーがあります。

パデルグッズを購入するならここ

通常のテニスショップでもパデルグッズを扱っているショップが増えているので、テニスショップに行ってパデルグッズを購入できます。
それ以外だとネットで購入するもしくはパデル施設内に併設されているショップで各種グッズを買うことができます。
パデル施設ではシューズやラケットをレンタルできるので最初はレンタルでも良いかもしれません。

・日本パデル

・PADEL TOKYO(練馬)

・晴れのち晴れ (千葉)

パデルが体験できるコートのある施設(関東編)

2018年現在、日本でパデルを楽しめる施設は7つ、関東圏では3つ存在します。
日本でも大きな大会を開催したり、パデルを広めていく動きが加速しているので、楽しめる施設もこれからどんどん増えてくるでしょう。

パデル東京(善副寺テニスクラブ内)

住所:東京都練馬区関町南1-4-48
TEL:03-4455-7527
http://www.padelasia.jp/

晴れのち晴れ

住所:千葉県千葉市中央区浜野町840
TEL:043-308-3137
http://harenochihare.jp/

所沢フットサルパーク

住所:埼玉県所沢市北原町1288
TEL:04-2991-3277
http://tokorozawafp.com/

パデルの普及を担う、一般社団法人パデル協会

現在、各所でパデルを日本で楽しめるよう、普及に動いている方々がいます。
その筆頭が一般社団法人パデル協会です。
日本でのパデルの普及と地位向上を担い、大会の開催や施設の増加などを目指しています。

スポーツに新しい風を、そしてより多くの日本人が新しいスポーツを楽しめるよう、ぜひ応援していきたいですね。
パデルは施設が特徴的なので、まずパデルを手軽に遊べる施設がどんどん日本にも増えて欲しいところです。

一般社団法人パデル協会

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