
もくじ
- オリンピックに出場するには・・・
- 近代五種は、オリンピック競技の原点
- ローラースポーツ スケボー少年が日本代表に?
- スポーツクライミング 誰でもチャンスあり?
- サーフィン 趣味から日本代表のチャンス?
- アスリート魂を持った者が日本代表になれる
オリンピックに出場するには・・・
日本代表としてオリンピックに出場するには、当然ですが、国内大会で上位に入らなければなりません。
今からスポーツを始めて3年後に出場するのですから、もちろんライバルは少ない方が選ばれる確率が上がります。
特に、夏季オリンピックは、競技人口も多くファンもたくさんいるメジャーなスポーツ競技が多いのが特徴です。
オリンピックの正式種目で、誰もが知っているメジャーなスポーツの競技人口を参考までに見てみると・・・

これはあくまでも、各協会に登録している本気で競技をやっている人数ですので、愛好家を含めるともっと多くの人たちに愛されているということになります。
何十万人いるライバルの中で、頭角を現すのは相当大変ですね。
そうなると、競技人口の少ないマイナースポーツを選択した方が、選ばれる可能性は確実に上がります。
東京オリンピックの正式種目&追加種目で競技人口の少ない競技をまとめてみました。

※近代五種は正式種目。他は、2016年8月に追加種目として正式決定。その他、野球・ソフトボール、空手も追加。
近代五種は、オリンピック競技の原点

■近代五種の種目
①フェンシング
エペ(剣の一種)による1分間一本勝負の総当たり戦。
②水泳
200メートル自由形。2分30秒を250点とし、0.33秒1点で得点が増減。
③馬術
くじ引きで選んだ馬に騎乗し、障害飛越競技を行う。300点満点からの減点方式。
④⑤コンバインド(射撃・ランニング)
13分20秒を500点とし、フェンシング・水泳・馬術の3種目の合計点を1点=1秒として、上位選手からタイム差でスタート。射撃は、制限時間50秒以内に5回命中させ、その後、即座にランを800×4回行う。ゴールした順番が最終順位となる。
■特徴
オリンピックの創立者、クーベルタン男爵が提案し、始まったという由緒正しき競技です。古代ギリシアオリンピックの古代五種(レスリング・円盤投げ・やり投・走幅跳・短距離走)になぞらえ近代五種と名付けられました。
射撃競技が含まれるため、銃規制の厳しい日本では、スポーツとして始めるにはかなりハードルが高くなります。
そのため、現在の近代五種競技の強化選手は、現役か元自衛官、または警察官が多いのです。
タレントの武井壮さんが、「東京オリンピックで近代五種の代表をめざす」と宣言していました。
2020年には47歳ということですが、武井さんは、陸上十種競技の元日本チャンピオンという素地があるので、可能性を感じさせますね。
■始め方
「大学時代フェンシングをやっていた」など、何か一種目でも土台ができており、体力自慢の方には、ぜひオススメです。
ただし、5種目制覇するのは相当の覚悟が必要です。日本近代五種協会では、競技の導入として、近代三種競技(水泳・射撃・ランニング)を推奨しているようです。
「本気」をアピールするためにも、大会情報などを問い合わせてみることが一番の近道です。
公益社団法人 日本近代五種協会
http://pentathlon.jp/
ローラースポーツ スケボー少年が日本代表に?

■スケートボードの種目
①ストリート
街中(ストリート)に存在する斜面や手すり等を利用して、スケートボードの技を繰り出す。技の高さや独自性、難易度や見せ方で点数をつける採点競技。
②パーク
テニスコートほどの広さのパークと呼ばれる敷地に、ジャンプ台やバンクなどの障害物を設置し、スケートボードの技の難易度や見せ方を競う採点競技。
カリフォルニアなどの高級住宅や別荘にあるプールを滑ることから始まったスタイル。スピード感などスケートボードの魅力を強く表現する種目。
■特徴
若者が公園などでスケボーを楽しんでいる光景を見たことがありませんか?
まさにそのスケボーがオリンピック競技になったのが、ローラースポーツ(スケートボード)です。
1960年代に、サーフィンの陸上練習として始まったと言われています。
本格的スポーツ競技としてはまだ始まったばかり。
オリンピック競技として、連盟もこれから体制を整えていく準備中のようです。
やる気のあるスケボー愛好家ならば、今すぐに競技に転向すれば、日本代表も夢ではないかもしれません。
■始め方
スケートボードは、数千円から販売されているので、競技を始めるハードルは低そうです。
特定非営利活動法人 日本ローラースポーツ連盟
http://www.jrsf.com/
スポーツクライミング 誰でもチャンスあり?

■スポーツクライミングの種目
①リード
12m以上の高さの壁を、命綱であるロープをつけた状態で登り、制限時間内での最高到達点が選手の得点となる。
1本のルートを1度だけトライする。墜落や反則行為があった場は、競技中止となる。また、制限時間を超過しても競技中止となり、それまでの最高到達点が選手の成績になる。
②ボルダリング
およそ5m以内の高さの壁をロープなしでトライする。
課題(ボルダ―)が複数あり、制限時間内に登れるかどうかを競う。
一つの課題で墜落しても制限時間内であれば、またやり直せる。
③スピード
高さ10メートルもしくは15メートルの壁を、どれだけ早く登るかを競う種目。命綱のロープを装着する。2名同時にトライし、トーナメントで勝負をつける。
以上3つの種目の複合点で勝敗をつける。
IFSC 国際スポーツクライミング連盟
http://www.ifsc-climbing.org/
■特徴
自然の中で岩壁を登る、フリークライミングがスポーツとして進化したものが、スポーツクライミングです。
競技種目の一つでもあるボルダリングは、日本ではオシャレなスポーツとして、年代を問わず流行中です。
何歳からでも、だれでも気軽に始められるスポーツと言えるので、オリンピックの追加種目となれば、より注目が高まると考えられます。
■始め方
まずは、最寄りのクライミングクラブに通ってみてください。
クライミングシューズは1万円前後のものが主流のようです。
自分に才能があると感じたら、国内の大会に出場して腕試しをしてみてはいかがですか?
競技大会に出場するには、日本山岳協会へ選手登録が必要です。
公益社団法人 日本山岳協会
http://www.jma-sangaku.or.jp/games/
サーフィン 趣味から日本代表のチャンス?

■サーフィンの種目
①ショートボード
2〜5人の選手が一斉に波に乗り、複数の審判が1人10点満点で、技の難度や美しさなどを採点する。
他の選手の進路妨害をした場合は、減点となる。
天候に左右されやすく、波の状態が勝敗に影響する。
■特徴
日本でサーフィンが親しまれるようになったのは、1960年頃から。
まだ始まって日が浅いスポーツです。
趣味やファッションでサーフィンをしている人も多いのが特徴。
波の状態がパフォーマンスを左右することがあり、ランキング下位の選手が優勝する可能性もあります。
■始め方
趣味で波に乗っているという人は、まずは、サーフィン検定を受けてみては?
その後、大会に出場すると、大会ごとにポイントが貯まり、ランキング上位に入ると、国際大会へ派遣されるという道が見えてきます。
大会に出場したい方は、日本サーフィン連盟に会員登録をしてください。
一般社団法人 日本サーフィン連盟
http://www.nsa-surf.org/
アスリート魂を持った者が日本代表になれる

こうして、競技人口の少ないスポーツを見てきましたが、身近な競技も多く、
「ほんとうに可能性があるかも?」と、希望を持ってしまいますね。
ただし、希望を持つだけでは、日本代表にはなれません。
日々、黙々と努力し、常に最善、最高を目指し続け、真のアスリートとして大成しなければなりません。
そして、真のアスリートのみが、オリンピックに出場する資格を得られるのです。
近代五種を考え出した、近代オリンピックの創立者クーベルタン男爵が理想としたアスリート魂とは、
①己を知り
②己を律し
③己に打ち勝つ
です。
「この3つこそが、アスリートの義務であり、最も大切なことである」
と、語ったとされています。
2020年の夏季オリンピックは、東京で開催されます!
真のアスリート魂を持った日本代表選手が、一人でも多く誕生することを、楽しみにしています!
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