
もくじ
- 点数の数え方などテニスの基本的なルール
- 会場で試合観戦するときのマナーや服装、道具について
- グランドスラムって?男女で違う大会の種類について
- 世界のトッププレーヤーをご紹介
- よく耳にするけどわからないテニス用語集
点数の数え方などテニスの基本的なルール
ちょっと複雑?独特なポイントの数え方

テニスの試合を見ていて点数の数え方が独特だと思ったことはありませんか?野球やサッカーでは1点、2点と数えるのに対してテニスでは少し変わった数え方をします。
0ポイント : 0(ラブ)
1ポイント : 15(フィフティーン)
2ポイント : 30(サーティ)
3ポイント : 40(フォーティ)
4ポイント : G(ゲーム)
この数え方の由来には諸説あります。
・時計の文字盤を4分割して数えた
・当時のフランス修道院で15分刻みでお祈りや修行が行われていたため15単位で数えた
・当時のフランスの貨幣の最小単位が「15スウ」で4つ集めると「1ドゥニエ」となったのに合わせて数えた
ではなぜ45ではなく、40と数えるのかという理由については発音すると長いため省略したという説が有力です。
また0の状態をラブと呼ぶのもテニス独特の数え方になります。これも諸説ありますが、フランス語の「l’œuf」(ロゥフ)が「love」(ラブ)に変わったという説が有力です。
何点取ったら勝ちになるのか

お互いにワンバウンド以内にボールを打ち返し、ネットにかかったり、決められたコートエリアの中に返球できないと相手の得点になります。大会によって決められている得点数を先に取ったほうが勝者となります。例えば3セットマッチの大会の場合は以下のように得点を数えていきます。
4ポイント先取 : 1ゲーム獲得
6ゲーム先取 : 1セット獲得
2セット先取 : 勝利
1ゲーム獲得するためにお互いが3ポイント取った場合(40-40)はデュースと呼ばれ、2ポイント連続で得点するまで永遠とゲームが続きます。その際あと1点で勝利する側にアドバンテージという名前を付けて呼びます。(アドバンテージサーバーorアドバンテージレシーバー)
1セット獲得のためお互いが5ゲームずつ取った場合はタイブレークと呼ばれ、そこからは7ポイント先取したほうがそのセットを獲得することができます。お互いが6ポイントずつ取った場合はデュースとなり、2ポイント連続で得点するまで永遠とゲームが続きます。
サーブの回数や順番に決まりはあるの?

1ゲームごとにサーブとレシーブが交代します。最初に自分の思うようにボールを打てるのでサーブを打つ側が圧倒的に有利と言われています。
お互いのゲーム数を足して奇数になったタイミングでコートチェンジを行います。タイブレークの場合に限り、6ポイントごとにコートチェンジを行います。
会場で試合観戦するときのマナーや服装、道具について

マナーは厳しいの?
紳士淑女のスポーツとしてマナーにも厳しいイメージがありますが、実はそこまで厳しいものではありません。例えばサンドイッチを食べたり、アルコールを飲みながら観戦することもできます。ただし選手の集中を乱すような行為はしないようにする必要があります。
選手ファーストで観戦しよう
選手がプレーに集中できるような環境を作ってあげることが観戦で重要なマナーになります。
例えばラリーの最中に席をたったり移動したりすることは控えましょう。また拍手をしたり声を出して応援することは全然OKですが、ヤジを飛ばすのは絶対にやめましょう。
またフラッシュをたかなければ写真撮影は問題ないですが動画は禁止されています。
赤ちゃんや子どもは連れて行っても大丈夫?
連れて行っても入れないということはありません。ただ大きな声で泣いてしまったり、選手がプレーに集中できない状況を作ってしまうと退場することになります。テニスの応援は静かにするときはする、応援するときは応援するというメリハリが大事なので積極的に連れていくのは控えたほうが良いかもしれません。
どんな服装で行くべき?
正式なドレスコードなどはありません。なので自由な服装で行っても問題ありません。ただ光が反射するような大きいアクセサリーなどは選手のプレーの邪魔になる可能性があるので控えましょう。
あると便利な持ち物は?
テニスは1試合の時間が非常に長く、場合によっては3時間程度になるためクッションや座布団を持っていくとよいでしょう。また選手のプレーを間近で見れるよう双眼鏡なども持参することをおすすめします。
グランドスラムって?男女で違う大会の種類について

どんな大会があるの?
ATPは男子プロテニス協会、WTAは女子テニス協会のことで、男女によって別の組織が大会を運営管理しています。
獲得できるポイント数によって大会のランクが決まっており、男女ともにグランドスラムが最高峰の大会に位置付けられています。1年間を通して獲得したポイントによって世界ランキングが決まってきます。
■グランドスラム(4大大会)
全豪オープン、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)、全米オープンの4つの大会から構成されるテニス界の最高峰の大会になります。得られるポイントや賞金も他の大会とは一線を画しており、優勝で2000ポイント、賞金は3億~4億円にもなります。大坂なおみ選手が優勝して大きなニュースになったのもグランドスラムの一つである全米オープンで、日本人初の快挙でした。
■ATPツアーマスターズ1000/WTAプレミア・マンダトリー
優勝すると1000ポイント獲得できる大会で、マスターズ1000が9大会、プレミア・マンダトリーが4大会あります。
■ATPツアー500、250/WTAプレミア5、プレミア、インターナショナル
優勝すると250~900ポイントを獲得できる大会で、大会数も多いのが特徴です。10月に開催されているジャパンオープンはこのATPツアー500に位置する大会で、2018年は錦織圭選手の優勝が期待されています。先日大坂なおみ選手が準優勝を果たした東レパンパシフィックオープンはプレミアに位置する大会です。
年間の成績上位者だけが参加を許される特別な大会
大会で獲得したポイントによって決められた年間ランキングの上位8名で、その年の王者を決めるATPファイナルズとWTAファイナルズという大会があります。男子では錦織圭選手が女子では伊達公子選手、杉山愛選手が参加したことがあります。2018年は大坂なおみ選手の出場が決定しており注目を浴びています。
世界のトッププレーヤーをご紹介
最近までは世界ランキングの上位に日本人がランクインすることは非常にまれなことでした。特に男子では錦織圭選手の活躍によってテニス界での日本の知名度もかなり上がってきました。
ここでは2018年のテニス界をけん引するトッププレーヤーを数名ご紹介します。
ラファエル ナダル(世界ランク1位)
ロジャー フェデラー(世界ランク2位)
ノバク ジョコビッチ(世界ランク3位)
錦織 圭(世界ランク12位)
杉田 祐一(世界ランク110位)
シモナ ハレプ(世界ランク1位)
キャロライン ウォズニアッキ(世界ランク2位)
アンゲリク ケルバー(世界ランク3位)
大坂 なおみ(世界ランク6位)
よく耳にするけどわからないテニス用語集
■ラリー中
・フォアハンド/バックハンド
フォアハンドは利き手側に来たボールを打つこと。バックハンドは利き手と逆側に来たボールを打つこと
・ストローク/ボレー
ストロークとはボールを打つこと。ボレーはストロークの中でもノーバウンドでボールを打ち返すこと
・ダウンザライン
サイドラインに沿うような軌道のショット
・コードボール
ラリーの最中に打ったボールがネットに当たり相手コートに入ること。
・パッシングショット
ネット前に出てきた相手選手の横を抜くショット
■サービス
・サービスエース/リターンエース
サービスエースとは打ったサーブを打ち返すことができずそのままポイントになること。リターンエースとは相手が打ち返せない場所にサーブを打ち返すこと
・フォルト
サーブをミスすること。2回ミスをするとダブルフォールトとなり相手に得点が入る
・レット
サーブで打ったボールがネットに触れて相手のサービスエリアに入ること。そのまま続行せず、もう一度やり直しとなる
■打ち方
・トップスピン
下からこすり上げるようにして打ち、順回転を与えることで大きく弾ませるショット
・スライス
ボールの下を切るようにして打ち、逆回転を与えてあまり弾ませないショット
・スマッシュ
高く上がったボールを相手コートに強く打ち付けるショット
・ドロップショット
相手のネット際に勢いを殺して打つショット。錦織圭選手の得意なショット
・ロブショット
ネット前に出てきた相手の頭上を越えるようにボールを高く打ちあげるようにして打つショット
■その他
・ゲームポイント/セットポイント
ゲームポイントとはあと1点でゲームを獲得できるポイントのこと。セットポイントとはあと1点でセットを獲得できるポイントのこと
・サービスキープ/サービスブレーク
サービスキープとはサーブ側が自分のサービスのゲームを取ること。サービスブレークとはリターン側がそのゲームを取ること
・ラブゲーム/オール
ラブゲームとは相手の点数が0点のままそのゲームを取ること。オールとは相手と同じ得点になること(15:15はフィフティーンオールと呼ぶ)
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